代表:こみやみえこ

<私が刺繍と出会うまでの長い長い道のりと現在に至るまで>

青森県生まれ。結婚後、横浜へ移り住む。中学時代は洋裁が苦手で、課題は母に頼んで縫ってもらうほどでしたが、子育て中に、こども服の好みや着易さ、使いやすさと価格などが自分の求めるものと合わないこともあり、それならば自分で作ってしまおうとこども服やバッグなどの洋裁をはじめます。ご近所に洋裁のうまい友人がいたこともあり、共通の趣味として楽しむようになりました。作ったものが喜ばれたり、ほめてもらえるようになったことで、いつしか洋裁は「苦手なこと」から「好きなことへ」。「形を作る」だけではなく、アップリケや手刺繍で「描く」方向にも発展していきました。

特に手刺繍は、布の上に糸で絵を描くようなものなので、布の上に糸でできる絵はほっこりと愛らしい。ただ、布の状態で刺繡をいれて、その後縫製の過程があって多くの時間を要するため、子どもの成長とともに仕事もはじめ、自然とやらなくなってしまいました。

2015年、ものづくり好きが高じて、転職でTシャツプリント工房の面接を受けます。その時にミシンの腕を買われ、襟ネームをつける担当として勤務。工房では、所有するだけで担当者がいなかった刺繍ミシンがあり、社長の「器用だからできるよ」、という一押しだけで刺繍ミシン担当になります。

初めて動かしたときの、衝撃。手で刺繍していた経験があったため、そのスピードと技術、たくさんの時間を費やさないとできないと思っていたものが、目の前でどんどん刺繍されていく様子に圧倒されました。

機械刺繍は、パソコンの専用ソフトで刺繍データをつくり、そのデータをもとにミシンで刺繍していきます。

もっとやってみたい、いろいろなものに刺繍してみたい!

経験もなく、教えを乞う人もない中、工房で以前外注作っていた刺繍データを使い、手探りで刺繍業務をはじめます。

ただセットしてスタートボタンを押せば、いろいろなものに刺繍できるけれど、ただの布に試し縫いをするのと違い、製品になっているものは、位置の調整に手間取ったり、仕上がりに納得できないことも。

自分ひとりでやっていくことに限界を感じたころ、雑誌に掲載されていたコラムに目が留まります。

刺繍ミシンについて教えてくれる人がいる!

その情報を見つけたときは、嬉しさのあまりで、そのまますぐに予約をしてしまったほどです。

その後先生のもとで、プロの技をみせていただき、何度か先生のところで教えを受けつつ、業務をこなすことで実技を身に着けていく日々。また先生には多くの生徒さんがおり、HPやYouTubeで発信されているので、そこからも情報をいただき、どうしたらよりきれいに刺繍できるのか、みなさんの生活に刺繍を取り入れて楽しく豊かにできるのかを考えております。

工房での業務も引き続きさせていただいており、オリジナルブランドでの刺繍業務全般を担当、商品数を増やしています。時々、工房を訪ねてくる業者の方も、刺繍ミシンを見ると興味をもっていただけるようで、そこから発注に至り何度かリピートしていただけるようになりました。

まだまだやってみたいことが、たくさんあります。これからの私のチャレンジが、皆様の自由な創造の一助になりますように、「努力」というよりも「刺繍を使ったたのしいこと」をしているうちに、みなさまとのご縁が広くつながっていく、そんなイメージを持ちつつ、仕事をしていきたいと思っております。

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